Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「…結花」


「ひゃっ、はい!」




 いつもの声で呼ばれて、どくりと心臓がはねた。

 じわじわとほおが熱くなるのを感じながら、ゆっくり、ゆっくり帝さんに顔を向ける。

 私を見つめる帝さんは、いつもどおりの気だるげな無表情。


 じっと視線を向けられて、ばく、ばく、と鼓動が速くなり始めた。