Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「ひとついいことを教えてやろう」




 廉さんは私の耳元に顔を寄せて、ひそひそと ささやく。




「あとでチェッカーの記録を調べたんだけどな。帝サマのも、規定値(きていち)よりは下だったけど、“反応”してましたよ」


「へ…?」




 反応、してた?帝さんのチェッカーが?

 …え。




「そ、それって…?」




 ぱちぱちぱち、と何度もまばたきをしながら横を見ると、廉さんはにやりと笑って、私の肩から手を離した。




「じゃ、俺は仕事に戻るから」


「えっ。ちょ、ちょっと廉さん…!?」


「ごゆっくり~」




 ひらひらと手を振ってセキュリティールームのほうへ引き返していく廉さんを、あせりながら見つめる。

 帝さんと2人っきりにされるのは、ちょっと心の準備が~…!!