Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―


 数字列の左右には、1~18のどれかか19~36のどれか、偶数(ぐうすう)か奇数、赤か黒、という2分の1の確率(かくりつ)に賭けられる専用のレイアウトも書かれていた。

 こんなふうに、ルーレットは1つのレイアウトに全員がそれぞれチップを置いて賭けるから、見分けがつくように専用の色分けされたチップを使う。

 カラーチップは7種類しかないので、一度にテーブルにつけるお客さまも7人まで。




Place(プレイス) your(ユア) bet(ベット). どうぞ、お好きな場所にチップを置いてください」




 両手で抱えるほどのサイズはありそうなルーレットの、中央・ホイールヘッドをつかんで反時計回りに回転させたあと、お客さまに声かけをした。

 愛想よくほほえんだまま、7人のうち数人のお客さまがレイアウトの上にチップを置くようすを見つつ、象牙(ぞうげ)でできた白い小さな球を持つ。