Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「だからあと4日だとしてもまだ可能性が…」




 帝さんに話しかけている廉さんの声がちょっぴり聞こえて、すこし待ってから近づいたほうがいいかな、となやむこと数秒。

 こちらに顔を向けた帝さんと目が合った気がして、びくっとはねると、帝さんが左手を上げて、人差し指をくいっと折りまげた。




「うぅ…」




 心の準備、ぜんぜんできてないよ~…っ。

 帝さんから目をそらしつつ、呼ばれるままに、私はぴたっと会話を止めた2人に近づく。




「あのぉ…なんでしょうか…」


「おー、ゆいちゃん。帝サマのご命令でな」


「んぇ…?」




 帝さんの命令?

 ぱちぱちとまばたきをして廉さんを見ると、今日もへらりと笑っている廉さんが、私に近づいて、ぽんと肩に手を乗せてきた。