Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 そんな、やわらかくほほえんだ顔で肯定(こうてい)しないでほしい!

 わ、私、帝さんに恋しちゃってて、それを自覚したときには帝さんにも気持ちを知られてるなんて、もう究極(きゅうきょく)のピンチじゃない!?




「私、どんな顔して帝さんと会えばいいのか…っ!」


「そういうかわいい顔?」


「は、晴琉くん…冗談(じょうだん)ではなくてですね」




 昨日は丸一日帝さんと顔を合わせることがなくて ほっとしてたけど、今日は絶対にいつか顔を合わせてしまうわけで。

 片想いがバレてる状態で、どうやってご本人さまに会えばいいのか!

 わーって声をあげてしゃがみこみたい気持ちなのに、顔が赤くなっているだろう私を見て、晴琉くんは(かろ)やかに笑っている。




「冗談じゃないよ。恋する女の子ってかわいいから、自然体でいればきっと うまくいくんじゃないかな」


「“うまく”って…?」