Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「帝さんって、本当にすごい人ですよね…」




 帝さんのすごさを かみしめながら歩いているうちに、3年1組の教室に着く。

 廊下(ろうか)にいる人がすばやく はじに寄って道をあけてくれたから、人が多くても(なん)なく歩けた。




「こんにちは、支配人、結花(ゆいか)さん。文化祭にいらっしゃっていたんですね」




 [キャバクラ&ホストクラブ]という張り紙がある教室の入り口には、すでに晴琉(はる)くんが立っていて、顔を合わせるなり、にこっとほほえみかけられる。

 まったく動揺(どうよう)してないの、すごい…。

 もしかして、帝さんがいるってうわさになってたのかな?




「あぁ」


「うちのクラスまで来てくださってありがとうございます。なかで休んでいかれますか?」