Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―





「そういえば、さっきはどういう法則(ほうそく)でチップを()けていたんですか?」




 本当に小さいペットボトルをメイド服のポケットにしまって廊下(ろうか)を歩きながら、私は(みかど)さんを見ていて気になったことを尋ねる。

 どんとチップを増やしたり、前回と同額(どうがく)を賭けていたりしたかと思えば、とつぜんチップを減らしたり。

 適当に賭けているのかなとも思うくらい、帝さんの法則性がわからなかったんだよね。




「モンテカルロ法を使った」


「モンテカルロ法…?」




 首をかしげると、となりを歩く帝さんはちらりと私を見て、その賭け方について説明してくれた。




「連続した数字を3つ用意して、両はしの合計額を賭ける。勝ったら両はしの数字をけずり、負けたら右はしに負けた額を追加する」


「は、はあ…」


「数字がなくなるまでくり返して、数字がなくなったらまた最初から始める」