Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―


 ミニバカラでは けっきょく8回ゲームをして、プレイヤーに賭け続けた私のチップは6枚、バンカーに賭け続けた帝さんのチップは20枚に。

 他のゲームでもあそんだけど、私はチップを追加で買ってもらったりもしたのに、ぜんぜん かせげず、6等の景品・ミニサイズのお茶をもらった。


 一方の帝さんはあざやかにチップを増やして、1等の景品・文化祭の全店舗(ぜんてんぽ)で使用可能な無料券をもらっている。




「うぅ…ギャンブルってむずかしいです…」


「…ミニカジノでよかったな」




 ミニカジノを出て肩を落とすと、帝さんにもそんなことを言われてしまった。

 たしかに、これがGold(ゴールド) Night(ナイト)だったら軽く数千円は飛んでたかも…!




「おごっていただいたのに、負けてしまってすみません~…!」


「気にするな」


「うぅ…ちょっとさいふを取りにもどってもいいですか…?あまりにも もうしわけなくて…!」