Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―

 帝さんはちらりと私を見て、チップに視線を落としながら答えてくれた。




「Place your bet. 先攻のプレイヤー、または後攻のバンカー、引き分けのタイのいずれかに、賭けてください…」




 次の賭けが始まると、私は帝さんの手元に視線を向ける。

 今回帝さんは、バンカーに2枚のチップを賭けていた。

 ここで賭け金を減らすんだ…。


 そういえばルーレットであそんでるお客さまのなかにも、勝ったら賭け金を減らして、負けたら賭け金を増やしてる人、いたかも…!

 もしかしてそういう法則があるのかな、と思って、私は今回3枚のチップを賭けてみることにした。

 さっきバンカーが勝ったし、帝さんもまた賭けているから、バンカーに。




「No more bet. ゲームを開始します、チップを置くのを、やめてください」