Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「の…No(ノー) more(モア) bet(ベット). ゲームを、開始します。チップを賭けるのを、やめてください…」




 きんちょう混じりの進行で、ゲームがスタートする。

 ディーラーの先輩がプレイヤーとバンカーにそれぞれ2枚ずつカードをくばった結果、プレイヤーは7とQで7点。

 バンカーは6と2で8点だった。


 この場合、プレイヤー・バンカーどちらもカードを追加することはなく、最初の2枚の点数で勝敗が決まる。




「プレイヤーが7点、バンカーが8点で、バンカーの勝利となります…勝ったお客さまには、賭け金と同額のチップを、お渡しします」


「わ、帝さん、出だしから好調ですね」


「…あぁ」




 私が賭けた2枚のチップは回収されて、帝さんには4枚のチップが払いもどされた。

 Gold(ゴールド) Night(ナイト)ではゲーム中に雑談をするような空気感はないけど、ここは文化祭のミニカジノ。

 気楽に楽しんでいいかなと思って、笑顔で話しかける。