Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「あのテーブル…ミニバカラ」


「か、かしこまりました。どうぞ、こちらへ」




 案内するように先を歩く先輩の手と足が、同時に前に出ていた。

 かなり きんちょうしているみたいだ。

 私たちが近づくと、ミニバカラのテーブルについていたお客さん、特に空席のとなりに座っていたお客さんは、立ち上がってまで距離をとる。


 気持ちはわかるけど、と苦笑いしつつ、右はしの席に座った帝さんのとなりに、私もメイド服のスカートをまとめて座った。