Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「ゆいちゃん、ここの生徒指導室って2階だったよな?」


「はい。今日と明日は(うらな)い師さんが来て、そこで占いをしてるみたいですよ」


「うんうん、ちょっと興味あるから行ってくるわ~。…じゃ、失礼します、帝サマ」


「あぁ」




 廉さんも占いに興味があるんだなぁ、と思いながら手を振って廉さんと別れたあと、私はとなりに立つ帝さんを見上げる。




「帝さん、どこか行きたいところはありますか?」


結花(ゆいか)が気になるところでいい」




 無表情でそっけなく答えた帝さんを見て、うーんと考えこんだ。

 せっかくなら帝さんに楽しんでもらえるところがいいよね。




「3年生の出し物は変わっていておもしろいですよ。晴琉(はる)くんのところはキャバクラ&ホストクラブなんてものをやってるらしく」