Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 帝さんにそう言われたら、大人しく受け取るしかない。

 ちらりと教室にいるクラスメイトを見ると、近くにいた女子がこくりとうなずいた。

 どうやら会話が聞こえていたみたい。


 それじゃああとは任せていいか、と、ホットケーキを食べて、コーヒーを飲む2人を見守る。

 帝さんと廉さんが食事を終えたあとは、お見送りとその後の同行もかねて、一緒にレジへ向かった。




「お、お代はけっこうです!」


「そ~?じゃ、さっきの臨時(りんじ)収入から引いといて」


「はい!ありがとうございました!!」




 と、いう感じでお会計をスキップしたので、クラスメイト全員の「行ってらっしゃいませ、ご主人さま!」という声を背に、教室を出る。

 今度は廊下(ろうか)が、しーんと しずまりかえったのは、帝さん効果の表れだ。