はずかしさのあまり顔をそむけて、ぱたぱたと片手で顔をあおぎ、ほおの熱を冷ます。
さっきのは絶対カウントされちゃってるけど、私のチェッカーって残りカウントいくつなんだろう…。
まだ反応したのは1回かな?
いや…帝さんとキスしたときも私、かなりどきどきしてたし、カウントされてるかも!?
え、そうなるともう2回?
あと1回帝さんにどきどきさせられたら私負ける!?
「ゆいちゃん、シフトいつ終わる~?俺行きたいとこあるから、帝サマ案内してくれないか?」
「んぇ…あ、うぅんと、実はまだまだ――」
「すぐ終わります、どうぞご自由に連れて行ってください」
廉さんに話しかけられて、まだシフトが終わるまで時間がある、と答えようとしたのに、ぽんと茜の手が肩に乗った。
いつのまに。
振り向くと、茜は最大限にねこをかぶった愛想のいい笑顔を浮かべている。



