Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 カップに入ったコーヒーを飲んでいた廉さんは、ホットケーキを見ながらほめてくれる。

 他の仕事はしなくていいって言われたし、とその場にとどまって、私は帝さんたちがホットケーキを食べるところを見守ることにした。

 帝さんがうちのクラスに来て、うちのクラスの商品を口にしてくれるなんて…夢みたい。


「いただきま~す」と言ってホットケーキを切り分け、それぞれ口に運ぶ廉さんと帝さんを交互(こうご)に見つめ、わくわくと反応を待つ。




「ん~、んまいね~」


「…あぁ」




 ゆるく笑ってくれる廉さんと、私をちらりと見てから、同意する声を発してくれた帝さん。

 そのどちらもうれしくて、ほおのゆるみが止まらなくなった。





「よかったです!」