Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「お待たせいたしました、こちらコーヒーです。ホットケーキもすぐにお持ちしますので、少々お待ちくださいねっ」


「は~い」




 2人の前にそれぞれコーヒーを置いたあと、へらりと笑う(れん)さんに見送られて、ホットケーキを取りにもどった。

 そのころにはみんなもぎこちなく動き出していて、廊下(ろうか)から聞こえてくる話し声に混じって、ひそひそとしたお客さまの話し声も復活する。

 今度はプラスチックのフォークとナイフも乗せたホットケーキを2皿両手に持って、帝さんたちがいる席まで運び、笑顔でお皿を置いていった。




「お待たせいたしました、こちらホットケーキです」


「ありがとな~。ゆいちゃん生クリーム乗せんのうまいじゃん」


「えへへ、上手(じょうず)にできました!」