Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―





「あのぉ…?注文伝えてもいい?」




 在庫管理を担当しているクラスメイトの顔をのぞきこんで、手を振りながら声をかけると、その男子はぎこちなく私と目を合わせた。




「お、俺が、用意すんの…?」




 もはや声になっていないくらいの小声だ。




「え、うん、まぁ…」


「むりむりむりっ、なんかあったら殺されるっ」


「えぇ…?大げさじゃない?」




 なにかあっちゃまずいけど、それで人生終了させられるほど、(みかど)さんって無慈悲(むじひ)じゃなくないかな…?

 まぁ、彼がいやなら、他の人に、と思って視線を動かすと、目が合ったクラスメイト全員に、無言で首を振られる。

 横向きに、高速で。


 えぇ…と思っていたら、肩にぽんと手が置かれて、いつのまにか近くに来ていた(あかね)が顔を寄せてきた。