心なしかがやがやとする声が小さくなって、やだなぁ~…と思いながら、お客さまのほうに体を向けた。
「もうしわけございませ――」
「ご主人さま、目がおつかれなのでは?“ブス”という言葉に適合する者はこの場にはいないように見受けられます。少々目を閉じて休まれては」
頭を下げるとちゅうで、執事服に包まれた腕が胸の前に伸びてくる。
となりに立つ茜が言った言葉に感動して、怒りをおさえたような笑みを浮かべている茜の横顔を見つめた。
茜、かっこいい…!
「あぁ!?んだてめぇ!俺は客だぞ!」
「あぁ~もうしわけございません、ご主人さま。えぇと、私になにかご用命が?」



