ぺこりと会釈して、商品の飲食物を置いてあるテーブルへ移動する。
在庫管理担当のクラスメイトに注文を伝えて商品を受け取ったら、ご注文されたお客さまのもとへ、つくえのあいだをぬってもどった。
「お待たせいたしました、ご主人さま。こちら――」
「おい、俺の分はいつ来るんだ!」
「もうしわけありません、ただいま!」
他のお客さまの怒鳴り声をスルーして、担当したお客さまへ運んできた商品の名前を告げてから、「ごゆっくりどうぞ」とあいさつする。
席を離れると、おなじくホール担当の茜と目が合って、すすす、と近寄った。
「茜、やっぱり執事服かっこいいね」
「ははっ、それ何回目?んなこと言ってるひまないでしょーよ」



