Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 自分の心にしたがって、思うままに…。

 そうすれば、家にもいられるし、(はく)ツキくんのライブも観に行ける…っ!?

 もしかして私の運勢、いい感じ!?とよろこびをかみしめて にまにますると、占い師さんが「ふふっ」と笑った。




「ひとつだけ忠告(ちゅうこく)。これからあなたの身には一波乱(ひとはらん)が起こるわ。だけど、それはあるべき形におさまるための最後の試練よ」


「へ、最後の試練…?」




 あるべき形におさまるための…って?




「私が伝えたことを忘れないで。大丈夫、縁は色()くなっている。おたがいにとって、唯一(ゆいいつ)無二(むに)の特別な相手になれるわ」


「え?」




 (りん)と私を見つめる占い師さんの、すこしほほえんだ顔を見ながら、首をかしげる。

 “おたがいにとって、唯一無二の特別な相手”って…なんのこと?