「あのぉ…占い師さんって、ふだんはどこで占いをしてるんですか?街を歩いてて、あんまりそういうところを見かけたことがなくて」
人生初そうぐうの占いに興味が湧いて聞いてみると、占い師さんは私の前を歩きながら「そうねぇ」とつぶやいた。
「私の場合は、導かれるまま、そのとき私の占いを必要としている人がいるところへ行くわ」
「へぇぇ…占い師さんはやっぱり、そういうふしぎなことが わかるものなんですか?」
「えぇ。なんとなくね」
見るからに神秘的な雰囲気があるし、そう言われても信じられちゃうからすごい。
感心しきりで階段を登っていくと、占い師さんが生徒指導室のある2階で足を止めず、さらに上に行こうとしたのを見て、あれ、と困惑する。
「あのぉ、占い師さん。生徒指導室は2階ですが…」
「あら?いけない、また まちがえちゃったわ。こっちね、こっち」



