Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―

 あの日のことは、もしかして私が帝さんの命を救うっていう予言の実現だったんじゃないかな…?

 私が動かなかったら、帝さんがあの毒を受けて、私がわたわたしてるあいだに…なんてことも、あったかもしれないもんね。

 そうなると、体が回復するまで()てもらえたのは帝さんのやさしさとして、今後はとつぜん家を追い出されたりしても、受け入れるしかない…!?


 帝さんが今年死んじゃうっていう予言を解消したら、私って用なしだもんね…。




「うぅ…」




 ドロップハートの期限だって、けっきょくなにもできないまま今週末にせまってるし。

 住む場所を失ったあげく、(はく)ツキくんのライブにも行けなかったらどうしよう。




「あなた、どうしたの?」


「へ…?」