「ぐぁっ」
あぁ、あの人たおされたのかな、なんて頭の片すみで思っていると、ぱっと部屋が明るくなって、目の前の床が赤く染まっているのが見えた。
あれ、私、もしかして血を吐いたのかな…?
「結花」
帝さんの声、なんかいつもとちがう。
肩に触れて、顔をのぞきこんできた帝さんの顔を見て、その“ちがい”の正体がわかった。
帝さん、ちょっとあせってる…?
「みかど、さ…きもち、わるぃ…」
「毒だ。待ってろ」
毒…?
私の前から離れた帝さんの姿を目で追うよゆうもなく、暴力的な体の不調に「うぅ」と小さくうめく。
私、死ぬのかな…これ、死んじゃうやつだよね…。
絶対に人間の体がおちいっちゃいけない状態になっているのがわかって、そんなことを思いながら、またのどにこみ上げてきた血を吐き出した。



