Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「部屋で、ピピッって音がやまなくて、使用人さんを呼びに行こうと思ったら、あの人たちがいて…っ」


「あぁ。あれは警報(けいほう)だ」


「警報…?」




 帝さんに抱きついたまま顔を上げると、帝さんがいつもどおりの無表情で私を見下ろした。

 そして、ほおに伝う涙を指でぬぐってくれる。




侵入者(しんにゅうしゃ)を検知したら特定の部屋で鳴るしくみになっている」


「侵入者…って、この人たちは一体…?」


「俺を殺しに来た刺客(しかく)だろう。結花の部屋は警報を切らせておく。今後はいちいち起こされることはない」


「え…っ!?み、帝さんを殺しに、って…!」




 な、なにそれ。

 まるで暗殺みたいな…え、帝さん、そんな命の危険があるの…!?