Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 うーん、と私も考えこむ。

 帝さんとの関係がどうなれば、浮気すると思わせたときにいい効果が出るんだろう。

 そもそも帝さんに効果なんてあるのかなぁ、と思っていたら、晴琉くんがくすりと笑った。




「かけひきが活きるタイミングだと思ったら、僕が協力するよ。それまでは、支配人の“ピンチ”を探してみてもいいかもね」


「なるほど。ありがとうございます、晴琉くん!」




 晴琉くんに協力してもらえるなんて、心強い。

 それじゃあ、そのタイミングとやらが来るまでは、帝さんのピンチを…いやぁ、他のがつんとした一押しについて考えてみようかな…。うん。

 どう考えてもピンチという言葉との親和性がない帝さんを思い浮かべながら、私は遠くを見つめた。