Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「先輩から呼び出し?」


「うん、文化祭でミニカジノやるから、ちょっと手伝ってほしいって。行ってくるね」


「あぁ。がんば~」


「ありがと」




 茜にもあいさつしてから、私は先輩と、階上にある3年生の教室に向かった。

 そこには私を指名した晴琉くんも、とうぜんのようにいて。

「連れてきたよ~」と先輩が教室に入ると、晴琉くんと、周りにいた3年生の先輩方が私を見る。




「結花さん、こんにちは」


「こんにちは、晴琉くん。えぇと、私は なにをすれば…?」


「へぇ~、この子が中学のときからカジノで はたらいてるっていう?実物初めて近くで見た」


「なんかカワイイよね~」




 わいわいと話す先輩方にちょっと圧倒(あっとう)されそう。

 すこしのあいだ、愛想笑いを浮かべて見世物(みせもの)になってから、私は晴琉くんにミニカジノの話を聞いた。