Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「これは、そんなゆいちゃんが今日作ったアカウントですよね~?」


「えっ」




 スリープボタンが押されて、パッと明かりがついたスマホには、たしかに私が夜中の1時すぎに作ったSNSのアカウントが表示されている。




「な、なんで…」


「企業ひみつ。ゆいちゃんは帝サマん()に住んでるから、黒街(くろまち)の外とつながるのはナシって説明したよな?さてさて、これはセーフでしょうか?」


「うぅ…決して家の情報をもらそうとか、帝さんのことを書こうとか、そんなつもりはないんですよ…?ただ、推しの情報を見たくて~…」




 4年前は、まさか帝さんの家に住ませてもらえるなんて、予想外も予想外だった。

 とは言え、私は学校があるし、朝方は寝ているだろう帝さんと家のなかで顔を合わせることは、この4年間を振り返ってみても、あんまりなかったんだけど。

 肩を落として廉さんを見上げると、へらりと口角を上げたまま、すげなく一蹴(いっしゅう)される。