Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「私が…帝さんの命を救う存在だから、ですよね?」


「…へぇ、帝サマがそこまで話したのか。いい調子だ、そのまま帝サマを落としちまいな」


「んぇ…廉さんも、私が勝つことを望んでるんですか?なんで…」




 帝さんも廉さんも、私に勝とうって思ってないんだろう?

 これじゃあゲームになってないような。

 うーん?と首をかしげると、廉さんは笑ってすこしかがみ、私の頭をゆっくりなでながら目を合わせた。




「愛の魔法で死が遠ざかるんだ。俺も帝サマが死ぬことは望んでないから、がんばってくれ、ゆいちゃん」


「愛の、魔法…?」




 とつぜん、おとぎ話みたいなワードが。

 私はあくまで、帝さんの命を救うだけの存在のはずなのに…。

 どうして帝さんも廉さんも、私が帝さんを落とすことを望んでるんだろう?