Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 帝さん、歌姫さんとそういう関係になったことはないの…?




「よ、おつかれ~、ゆいちゃん」


「わっ。び、びっくりした、(れん)さん…!?」




 ぽん、ととつぜん肩をたたかれて、私は はね上がりながら振り返る。

 いつのまにかうしろに立っていたのは、へらりと笑う廉さんだった。




「あの女がゆいちゃんを追って、カジノフロアを抜け出すのが見えたからさ。すぐ帝サマにご報告したわけよ。無事解決したようで なにより」


「え…あ、ありがとうございます」




 帝さんが来たのは、廉さんが呼んでくれたからだったんだ…。




「しっかし、今日は厄日(やくび)だなぁ。客にも女にもからまれて。大丈夫かい、ゆいちゃん?」


「は、はい…ちょっと混乱してますけど」


「ん~?どうした?」