Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―

 でも…高校生のときからカジノの支配人なんてやってても、帝さんは、世のなかを退屈に感じてるの?

 それって…すごく生きづらそう。

 帝さんがいつも気だるげな雰囲気(ふんいき)で、この世のすべてに興味がないような、冷たい目をしてる理由がちょっとわかった気がする。


 眉を下げて見つめると、帝さんは私と目を合わせて、ぽつりとこぼした。




「死ぬ運命だろうと、興味はない。ただ…結花(ゆいか)が俺に刺激をあたえてくれるなら、それを味わってみたい」


「私が、刺激を?」




 ぱちぱちと まばたきをすると、帝さんはふとんから手を出して、私のほおに触れる。




「俺に勝て。退屈以外のものを…――」




 ほおから伝わる熱にどきどきしながら、帝さんの視線を困惑(こんわく)とともに受け止めた。

 “俺に勝て”って、ドロップハートで、ってこと…だよね?

 帝さんは、私が勝つことを望んでるの?