Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 もぐもぐと、大人しく私の手からおかゆを食べている(みかど)さんを見ていると、なんだか、こう…そわそわする。

 もしかして私、無自覚にハードルが高いことをしているのでは。




「ふー、ふー…」




 次の一口をすくって、熱を冷ましてから帝さんの口元へ運ぶと、おかゆは帝さんの口内へおさまった。

 たまに「どうぞ」と言うくらいで、しずかな空間で帝さんのお食事を手伝っているうちに、帝さんはおかゆを完食する。




「けほっ…」




 レンゲを土鍋のなかに入れてふたを閉めていると、となりからセキが聞こえて視線を向けた。

 あれ…帝さん、なんだかさっきより顔が赤みをおびてる?

 セキもしてるし、もしかして熱が上がったのかな?




「帝さん、ちょっと失礼しますね」


「…」