Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―

「ありがとうございます」


「氷水もお取り替えいたします」


「はい、よろしくお願いします」




 スポーツドリンクが入ったペットボトルと、グラス、小さな土鍋に、白いマスクが乗ったトレーを片方の使用人さんから受け取って、部屋のなかにもどる。

 新しい氷水が入ったおけを持ったもう1人の使用人さんと一緒にベッドわきへ行くと、帝さんが体を起こしていた。




「あ、おはようございます、帝さん。すみません、起こしちゃいましたか?」


「いや」


「失礼いたします」




 使用人さんがサイドテーブルに乗ったおけを取り替えたあと、私はトレーを残りのスペースに置いて、グラスにスポーツドリンクをそそぐ。

 しずかに部屋の扉が閉められた音を聞きながら、帝さんへとグラスを差し出した。




「よかったらどうぞ」


「あぁ」