Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 部屋の主の許可をもらって、タオルを氷水に沈め、じゃぼじゃぼじゃぼ、とおけの上でしぼった。

 ひたいに乗るサイズにたたみなおしてから、「おでこ、冷やしますね」と声をかけて目を閉じている帝さんのひたいに ぬれタオルを置く。

 ついでに、ほおに触れて体温をチェックしなおすと、やっぱり38℃は超えてそうなくらいの熱を感じて眉を下げた。




「さむくないですか?上にもっとなにかかけます?」


「いや」




 小さく答えた帝さんを心配に思いながら、私にできることは、と考えて、ふとんの下に手をもぐりこませる。

 探り当てた帝さんの手をにぎると、帝さんが目を開けて私を見た。




「なんだ?」


「風邪をひいたときってしんどいし、なんだかさみしくなるので…」