Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「私なんかにって思われるかもしれませんけど、帝さんが弱っているときは、私が守ります。私、帝さんの命を救う存在なんですよね。大丈夫ですから」


「…たよりないな」




 帝さんは すこしだけほほえんで、目を閉じる。

 ばくっと心臓がはねて、フリーズしながら、帝さんが今チェッカーをつけてなくてよかった…!と私は心の底から思った。

 鼓動(こどう)を落ちつかせるのと、帝さんに快適(かいてき)に寝てもらうための環境(かんきょう)づくりに使えそうなものを探してあたりを見回すと、サイドテーブルにあるものを見つける。


 氷水が入ったおけと、たたまれた清潔(せいけつ)そうなタオル。これは使用人さんが用意しておいてくれたものなのかな…?




「帝さん、サイドテーブルに氷水とタオルが置いてあるんですが、使っても大丈夫ですか?」


「あぁ」