Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―





 帝さんがなにをしているか うっかり忘れて、肌色面積が多い姿を目撃してしまい、ぎゅいんと顔をそむけながらスウェットを差し出す。

 すこしして、私の手からスウェットが離れていったのを感じとり、帝さんに背中を向けて立った。

 両手で顔をおおいながら、衣擦(きぬず)れの音が聞こえなくなるまで待つと、「いいぞ」と帝さんの声が聞こえる。


 おそるおそる振り返ると、帝さんはスウェット姿でベッドわきに立っていた。

 こんなラフな格好(かっこう)をしてるところ、初めて見た…じゃなくてっ、早く寝かせないと!




「さぁ、帝さん、早く横になってください」


「…仕事、」


「だめです!具合がわるいときは休まないと。ゆっくり寝て、体を治してください」




 かけ布団をめくってすぐベッドに入れるようにしてから、私は眉を下げて帝さんに笑いかける。

 帝さんはしばらく無言で私を見つめていたけど、観念するようにため息をついてベッドに入った。