Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―

 帝さんの命を救う…。

 帝さんにどんなピンチが訪れて、私にどんな役割が求められるのかわからないけど…帝さんが死んじゃうなんて、私もいやだし。




「まずは、その風邪(かぜ)を治せ。仕事のことは気にしなくていい」




 帝さんは私に声をかけると、熱をたしかめるように、手の甲で私のほおに触れる。

 どきっとすると、その手はすぐに離れて、帝さんもソファーから立ち上がった。

 帝さん…行っちゃうのかな?


 1人になるの、さみしいなぁ…。

 でも、帝さんを引き止めるわけにもいかないし…。




「定期的にようすを見に来させる。なにかあれば使用人に言え」


「はい…ありがとうございます、帝さん」