Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 帝さん、怒らないでくれたらいいなぁ…。

 帝さんにきらわれるのは、ちょっとやだ。

 そのためにも、なにか別の話題を…と考え始めたところで、帝さんが「いや」と答えた。




「答えるかどうかは俺が決める。結花(ゆいか)は好きに聞けばいい」


「え…」




 “好きに聞けばいい”なんて言われたのは初めてで、びっくりしながら帝さんの顔を見つめる。

 帝さんは視線をそらして、気だるげに口を開いた。




「5年前に、(うらな)い師から俺が今年死ぬと予言された」


「んぇ…っ!?」




 え、占い師?予言?帝さんが今年死んじゃう!?

 な、な、な、なにそれ…!!




「結花は、俺の命を救う存在らしい」




 帝さんが私に視線をもどして、そう続ける。