Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 コメントと話す博ツキくんの声がとぎれ、動画の再生が終わると、私はスマホをシーツの上にもどして、帝さんを見た。




「これ、視聴者の人みんな、やらないよって笑ってるんですけど、私は共感しかなくて…!この動画を見て、私、一生この人を推そうって決めたんです」


「…そうか」




 あれ、おかしいな。

 いつもどおりの無表情なはずなのに、なぜか帝さんがあきれた顔をしてるように見える。




「…楽しそうだな」


「!はい!今度雨が降ったら、帝さんも一緒にやりましょう!」


「…あぁ」




 帝さんにわかってもらえたことが うれしくてうれしくて、にっこにこの笑顔でさそうと、まさかの肯定(こうてい)が返ってきた。

 “あぁ”だって!帝さんが“あぁ”って言ってくれたよ!