Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―

 もしかして、そばにいてくれるのかな…?




「あのぉ…よかったら、座ってください」


「…」




 はしっこを空けて、ベッドに座れるスペースを作ると、帝さんはそこを見たあと、部屋のなかにある1人がけのソファーをベッドわきまで移動させた。

 ベッドに座ってもらってよかったのに…あ、でもあんまり近くにいて風邪が移ったりしたらよくないか…。


 白いソファーに座った帝さんは、私と目を合わせて、しばらく無言で見つめ合ったあとに口を開く。




「外に出たいのは、博戯(はくぎ)ツキのライブを観たいから、というだけか?」


「え…はい」


「…どこがそんなに好きなんだ」




 しずかに聞かれて、私は「えぇと」と(はく)ツキくんのことを思い浮かべた。




「最初は、ゲームのなかのカジノで遊んでいる切り抜き動画を見かけて…びっくりするぐらい運がよくて、でも引きどころをわかってたり」