Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―

 帝さんは私をベッドに連れて行き、横にならせた。




「体調をくずさないように、使用人が管理しているはずだが」


「あ…えぇと、たぶん、私のせいです…昨日は、けほっ、長風呂をしたあと、しばらく家のなかを歩き回っていたので…」




 私は布団を口元まで引き上げて、「すみません、帝さんのとなりの部屋になること、きんちょうして…」とあやまる。

 自業自得(じごうじとく)で風邪をひいて仕事を休むなんて、もうしわけない…。




「…そうか」




 帝さんはベッドわきから私を見下ろしたまま、ただそれだけ答えた。

 気持ち、朝より体がしんどいのだけど、さっきまで寝ていたせいか、すぐにまた眠れそうな気配がない。

 帝さんも、ベッドわきに立ったまま、話を終えてどこかへ行くそぶりがなく。