Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―





「は、はい、どうぞ…!」




 廊下(ろうか)へ続く扉じゃなくて、となりの部屋に続く扉からってことは、(みかど)さんだよね…!?

 どぎまぎして、ちょっと姿勢を正しながら返事をすると、扉が開いて、黒を基調とした家具が見える部屋から帝さんが入ってくる。




「お、おはようございます、けほっ…んん、すみません、風邪(かぜ)をひいてしまって。今日はお休みさせてください…」


「あぁ」




 ひとまず仕事について言っておかなきゃいけないことを、と先に連絡事項(れんらくじこう)を伝えると、帝さんは表情を変えずに答えた。

 もう使用人さんから聞いたりしてたのかな…?




「チェッカーを外しておけ。体調不良でもカウントされる」


「あ、はい…」