Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 平日だったら学校に遅刻(ちこく)しちゃう、とあせりながら起きたところだけど、今日は土曜日。

 パジャマ姿のまま食堂に行った私は、朝食を準備して待ってくれていた使用人さんに体温計を用意してもらって、37.8℃の記録をたたき出した。


 午前中は大人しくベッドで寝てすごし、お昼すぎにふたたび起きて。

 今は、部屋まで運んできてもらったおかゆを、かわいいクリームピンク色のソファーで食べている。




「ふー、ふー…」




 レンゲで すくった ほかほかのおかゆを冷まして、ぱくっと口のなかに入れた。

 今の味覚にぴったりと合う、やさしい味わいのおかゆを、半分くらい食べたのかな。

 まだまだ小さな土鍋にはおかゆが残っているけど、いつもより食欲がないのか、もうお(なか)がいっぱいになってしまった。


 残すのはもうしわけないけど、もう食べれる気がしない…。

 どうしようかな、となやんでいたら、ベッドの向かいにある扉からコンコンとノックの音がした。