Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「い、い、い、今のは聞かなかったことにしてください!!」


「あはは、うん、なにも聞いてないよ。でも、支配人が笑ったなんてすごいね。結花さんも まちがいなく意識されてるはずだよ?」


「そ、そうですかね…?」


「あの支配人を笑わせたんだから、自信を持って。その調子でいけば、支配人に勝つことだって夢じゃないよ」




 晴琉くんに はげまされて、動揺(どうよう)してばかりの気持ちがちょっと落ちついた気がする。

 たしかに、あの帝さんがほほえんだ顔を見せてくれたんだから、ちょっとは進展してるって思っていいのかな?