Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「それからというもの、私のほうがどきどきしてしまって、チェッカーが反応しないように帝さんから距離をとるしかなくて!」


「そっか。それは大変だったね」


「そうなんです~っ、帝さんの新しい表情は見れたけど、あれからまた無表情にもどってるし、帝さんに意識してもらうなんてことできるんでしょうか!?」


「ん…?支配人の表情が変わったの?」




 ぱちりとまばたきして、首をかしげる晴琉くんに、私はこくこくと うなずいてみせる。




「そうなんですよ、帝さん、ほほえんでたんです!ちょっとでしたけど!帝さんとキスして、あんな顔まで見たら、どきどきしないほうがむりで~っ」




 わーっと頭を抱えてから、口をすべらせてしまったことに気づいて、はっと顔を上げた。

 晴琉くんはおどろいた顔をして、ばっちり私を見ている。

 みるみるうちに首から熱がせり上がってくるのを感じた。