Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「結花さんには支配人がいるから、ってあとでみんなに言っておくよ」


「え。い、いえ…っ、晴琉くんがモテモテなのは わかってましたから」




 そういう言い方をされると、私と帝さんが特別な関係みたいで、ちょっと…っ。

 かぁっとほおが熱を持つのを感じながら目をそらすと、晴琉くんが「あはは」と笑う。




「業務連絡っていうのはうそで、ただドロップハートの件が気になっただけなんだけど。そのようすだと、支配人となにかあったの?」


「うそ…?あ、そ、そうなんです!友だちのアドバイスを聞いて、その、恋愛対象として見てもらえるようなアプローチをしてみたんですけどっ」




 方便(ほうべん)を使った呼び出しなんて、晴琉くんもなかなか策士(さくし)だなぁ、なんて思いつつ、私は事情をよく知る晴琉くんに えんりょなく泣きついた。