Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―

 だから、今日から(みかど)さんのとなりの部屋に移ることになって、とは口がさけても言えない。




「うぅ~…くわしくは言えないんだけど、今日からどうしようって思って」


「ふーん。大変そうだな~」


「そうなんだよ~…!」




 私、これから帝さんのとなりの部屋でどうやって すごせばいいの…!?

 ドロップハートのためには、そりゃあ物理的に近い距離にいたほうが、なにかとチャンスがあるんだろうけど~…!

「うぅー」とうなりながら目をつぶっていたら、なんだか廊下(ろうか)のほうがさわがしくなってきた。




「きゃー!うちの階に王子先輩がいる!」


「先輩っ、どうしたんですかぁ?用事があるならお手伝いしますよっ」


「私も、私も!なんでも言ってくださいっ」