Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 み、帝さんの部屋がおとなり!?しかも扉1枚でつながってるの!?その上立ち入り自由!?なんで!?




「荷物の移動は明日の日中に使用人がやる。仕事が終わったらここに帰ってくるだけでいい」


「は、はい…」




 思わず返事をしてしまってから、いや、“はい”じゃないよ?と自分にツッコむ。

 な、なんで急に部屋移動なんて…しかも、帝さんのとなりの部屋に…。




「…今日からここで寝るか?」




 帝さんはとなりの部屋に続く扉を閉めて、部屋の前から動かない私を見つめ、そんなことを聞いた。




「い、いえっ!部屋にもどります!!」


「そうか」


「はいっ!お…おやすみなさい!」




 私は混乱を抱えたまま頭を下げて、「あぁ」という帝さんの声を背に、来た道をぎこちなくもどった。

 あ、明日から…ど、ど、どうしよう!?