Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 帝さんが部屋のなかに入ったのを見て、廊下から部屋のなかをのぞくと、お姫さまが住んでいそうな、上品でかわいらしい内装が見えた。

 特に、ベッドは天蓋(てんがい)がついていて、高そうな気配をかもし出している。

 寝てみたら、くもみたいにふかふかしてるんだろうなぁ…。




「明日からここが結花の部屋になる」


「…んぇっ!?こ、ここが私の部屋、ですか!?」




 なんでこんな高級そうな部屋に!?私、今の部屋でも充分広くて、日々ありがたみを感じてるんだけど!?

 ぱかっと口を開けて帝さんを見ると、あの日のほほえみがうそのような無表情をした帝さんは、ベッドの向かいの壁にある扉を開けた。




「この先は俺の部屋だ。カギをかけられるのは俺の部屋からだけだが、基本は開けておく。そのあいだは俺の部屋に入ってきてもいい」


「えぇ!?」