Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 しゅん、と眉を下げて聞くと、帝さんは書類をまとめてテーブルのはしに置いた。

 ふかふかして座り心地(ごこち)がよさそうなイスに座ったまま、冷たく()だるげな瞳が扉の前にいる私を見つめる。

 ドロップハートがらみだと察されているのは いいんだけど、今日学校で考えてきたことをしようと思うと顔が熱くなって、思わず視線が泳いだ。




「あ、あのぉ…ドロップハートで勝つためだったら、私がなにをしても許してもらえますか…?」


「…ものによる」


「うぅ…」




 人さまの許可を取らずに勝手にしていいことじゃないし、やっぱりなにをするつもりか、ちゃんと言わないとだめだよね…!

 私はぎゅっと目をつぶって、手をにぎりこみながら、いきおい任せに口を開く。