裏SNS " F " - 友か、秘密か -

そして、翌週——



英語、数学、国語の結果が
それぞれに配られ、

2年F組の生徒の
学年順位が張り出された。


 
ボードの前はクラスメイトで混み合い、
歓声とため息が入り混じる。

悠はその輪に入らず、
少し離れたところから様子を見ていた。



「 玉置、満点かよ。
相変わらず人間じゃねえな 」

「 2点差だけどな? ……でもまあ、
匿名投稿で稼ぐ暇もない俺の勝ちか 」

「 はー皮肉かよ。次は逆転な?」



瀬川 琉生と玉置 賢斗 のやり取りは
相変わらず軽快で、
トップの余裕がある。

その少し横では、
榊原と藤井、宮下が話していた。



「 見て!英語、めっちゃ上がってた!
澪のおかげ〜!」

「 それ!澪、解説うま過ぎでしょ 」

「 ……ふふ。ふたりが頑張ったからだよ 」



宮下は笑って答えているが、
悠はその笑顔の奥にある
無理を感じ取ってしまう。

宮下は明らかに下がっているのに、
それを少しも出さずにいる姿が、
どこか、痛々しくさえ見えた。



一方、
百瀬 梨々花と根岸 幸太 も
並んで順位表を見ている。



「 よっしゃ、俺の勝ちー。1点差だけど 」

「 なにそれ、微差すぎ。
ていうか、琉生すごくない?
あんなにうちで私たちに付き合ってくれてたのに
598点で2位って 」

「 いやほんと、琉生って要領いいよな。
なんだかんだ教え上手だし、
あいついなかったら数学ヤバかったわ 」

「 ……わかる 」